Gmail:エイリアス設定
- egachira0250
- 15 時間前
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あなたは仕事やプライベートで複数のメールアドレスを使い分けていませんか?
「メインで使っているのはGmailだけど、お客様への返信は会社のメールアドレスから送りたい」、「情報発信用のメールアドレスと、返信用アドレスを分けたい」といったニーズは多いものです。
毎回、別のメールサービスにログインし直すのは面倒ですよね。
本記事では、普段使いのGmail(またはGoogle Workspace)のアカウントから、別の外部メールアドレス(会社のドメインなど)を「エイリアス(別名)」として設定し、簡単にそのアドレスを「送信元」として使えるようにする具体的な方法を、初心者の方でも迷わないよう徹底解説します。
■ メールアドレスの使い分けをスマートにする2つの手法
複数のメールアドレスを使い分けたい場合、実現方法として大きく2つの手法があります。それぞれの特徴と、私たちが今回採用する手法について説明します。
Gmailで別アドレスを使うための2つの手法
手法 | 概要 | メリット | デメリット |
方法1: 転送設定 | 外部アドレス宛のメールを、すべてGmailに転送し、受信を一元化する方法。 | 受信トレイが一つになるため、確認漏れがなくなる。 | 外部アドレスから送信するには別途エイリアス設定が必要。 |
方法2: エイリアス設定 | Gmailの機能で、外部アドレスを「送信元」として追加し、Gmailからそのアドレスでメールを送れるようにする方法。 | ログインし直す手間なく、簡単に送信元を切り替えられる。 | 外部アドレス側で設定(確認コードの承認)が必要。 |
なぜ「エイリアス設定」がおすすめなのか
業務の効率化を図る上で最も重要なのは、「メインのGmailアカウントで受信も送信も完結させること」です。
方法2の「エイリアス設定」を使えば、普段使いのGmail画面の「送信元」のドロップダウンリストから、外部メールアドレスをすぐに選んで送信できます。また、外部アドレスで受信したメールをGmailに転送しておけば(方法1を組み合わせれば)、返信時には自動的にその外部アドレスが送信元に選ばれるため、非常にスムーズです。
この記事では、会社のメールアドレスなど、Gmailドメインではない外部アドレスをGmailの「送信元」として設定するエイリアス設定(方法2)に焦点を当てて、詳しく解説します。
■ 外部アドレスをGmailの送信元に追加する完全ガイド
ここでは、既存の外部メールアドレス(例:info@yourcompany.comなど)を、あなたのGmailアカウント(例:taro.yamada@gmail.comなど)の送信元(エイリアス)として追加する具体的な手順を解説します。
(1)Gmail設定画面を開く
Gmailを開き、画面右上の「歯車アイコン(設定)」をクリックします。
表示されたメニューから「すべての設定を表示」をクリックします。
設定画面の上部タブから「アカウントとインポート」を選択します。
(2)別のメールアドレスを追加する
「アカウントとインポート」画面の「名前」セクションにある「他のメールアドレスを追加」をクリックします。
新しいウィンドウが表示されます。
名前:メールの送信相手に表示させたい名前(例:あなたの会社名や部署名)を入力します。
メールアドレス:エイリアスとして追加したい外部メールアドレス(例:info@yourcompany.com)を入力します。
「エイリアスとして扱います」にチェックが入っていることを確認します。
「次のステップ」をクリックします。

(3)SMTPサーバーの設定
ここで、Gmailがあなたの代わりに外部アドレスからメールを送信するための「経路」を設定します。
通常、Gmailアカウント以外のメールアドレスを使う場合、「Gmail以外のSMTPサーバー経由でメールを送信する」設定が必要です。この設定によって、メールがスパムと判断されにくくなり、相手に正しく届くようになります。
項目 | 入力する情報 |
SMTPサーバー | 外部メールアドレスが利用しているメールサーバーの情報(例:smtp.yourcompany.com) |
ユーザー名 | 外部メールアドレスのログインID(通常はメールアドレス自体) |
パスワード | 外部メールアドレスのパスワード |
ポート | SMTPサーバーが指定するポート番号(例:587や465など) |
SSL/TLS | 接続方法。セキュリティ保護のため**「TLS」または「SSL」**を選びます。 |
【重要】これらの情報(SMTPサーバー、ユーザー名、パスワード、ポート番号、SSL/TLS)は、外部メールアドレスの管理者や、契約しているレンタルサーバー会社に確認してください。
設定後、「アカウントを追加」をクリックします。
(4)確認コードの入力と完了
ステップ3が完了すると、追加しようとした外部メールアドレス宛に、Googleから確認メールが送られます。
そのメールに記載されている確認コードを、Gmailの画面に入力するか、メール内のリンクをクリックして承認します。
これで、外部メールアドレスがGmailの送信元として利用可能になります。
(応用)メールの「送信元」を自動で切り替える設定
エイリアス設定後、「アカウントとインポート」画面の「デフォルトの返信モードを選択」セクションで、次の設定をしておくと非常に便利です。
「メールを受信したアドレスから返信する」にチェックを入れる。
この設定をしておけば、外部アドレス宛に届いたメールに返信する場合、送信元が自動的にその外部アドレスに切り替わるため、切り替え忘れを防げます。
■ さいごに
Gmailのエイリアス機能を使えば、複数のメールアドレスを一つの受信トレイで管理しつつ、相手に合わせて適切な「送信元」を使い分けることが可能です。
特に、会社のメールアドレスなど外部ドメインのアドレスを使う場合、SMTPサーバーの設定が唯一の関門となります。この情報を正しく入力できれば、あとはGmailがあなたの業務を強力にサポートしてくれます。
この設定でメール業務を効率化し、日々の作業時間を短縮していきましょう。もし設定で不明点があれば、お使いの外部メールアドレスの管理者やサポート窓口にご確認ください。
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