Google Apps Script(GAS)は、Googleスプレッドシートの操作を自動化し、効率化するための強力なツールです。本記事では、初心者でも簡単に取り組める「シートの作成方法」を解説します。基本的な使い方から応用的な設定方法まで、実例を交えながら丁寧に紹介します。
この知識を活用すれば、日常業務やデータ管理の効率が劇的に向上しますよ!
■ 基本編
まずは新しいシートを作成する基本的なコードを見てみましょう。
SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet():現在開いているスプレッドシートを取得します。
insertSheet("新しいシート"):指定した名前で新しいシートを作成します。
□ insertSheet メソッドの基本構文
spreadsheet.insertSheet(sheetName, sheetIndex, templateSheet); |
spreadsheet:スプレッドシートを示すインタンス(オブジェクト)。
sheetName:作成するシート名称(文字列)。省略するとデフォルトの名前が割り当てられます。
sheetIndex:新しいシートを挿入する位置(0から始まる整数)。省略すると最後尾に追加されます。
templateSheet:テンプレートとして使用するシート(Sheetオブジェクト)。省略するとデフォルトの空白シートです。
□ シート名を変更する方法
シート作成後に名前を変更する場合は、作成したシートを取得し、setNameメソッドを使用します。
以下はシートを作成し、任意の名前に変更する例です。
setName("カスタムシート名"):シート名称を指定した名前に変更します。
□ 位置を指定してシートを挿入する
insertSheetメソッドでは、挿入する位置をインデックスで指定できます。インデックスは0から始まるため、次のようにして特定の位置に挿入可能です。
(2番目=インデックス1、の位置にシートを挿入するケース)
□ 一番右側にシートを挿入する
スプレッドシート内の現在のシート数を利用して、一番右側に新しいシートを挿入する方法もあります。
(引数 sheetIndex をわざわざ指定しなくても、最右に追加されますww)
□ テンプレートを使用してシートを作成する
既存のシートをテンプレートとして利用できます。
undefined を渡すことで省略したい引数をスキップできます。
任意のシートをテンプレートに見立てて新規シート作成することで、フォーマット(デザイン)やデータをそのまま引き継げます。
■ 応用編:シートの存在を確認して重複作成を防ぐ
基本をマスターしたら、次は応用として、新しいシートを作成する前に、同じ名前のシートが存在していないか確認します。
シートの参照方法は、こちらをご覧ください。 (参考備忘録)Googleスプレッドシート:GAS、シート参照 |
■ まとめ
Google Apps Scriptを使えば、スプレッドシートのシート作成を簡単に自動化できます。基本的なシート作成から動的な管理まで、さまざまな場面で活用可能です。本記事で紹介したスクリプトをベースに、自分の業務やプロジェクトに合わせてカスタマイズしてみてください!
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